- 総評
今年のテーマは「心音(しんおん)-わたしのげんき」でした。文字通りの解釈では、心臓の鼓動の音ですが、副題の「わたしのげんき」から私自身が連想したのは、“心に息づく元気の源”という解釈でした。自分にとって元気になる音、って、いったいどんな音でしょうか。そしてそれは、写真に表現するならば、どんな光景になるのでしょう。なかなか難しいテーマだな、と思いながらも、皆さんから寄せられた作品を拝見させていただきましたが、そこはまさに十人十色の力作ぞろいでした。作品ひとつひとつに、それぞれの心が感じた元気になる瞬間が映し出されていたと感じました。
応募作品は計42点。昨年並みとのことですが、犬やネコなど動物をテーマにした作品が比較的多かったような印象を持ちました。ふと振り返ると、自由な外出もままならなかったコロナ禍では、ペットを飼う人が増えたというニュースがあったと記憶しています。動物に接する機会が増え、動物が見せるちょっとした表情やしぐさに、心の安らぎを感じ、ほっと一息つく人は少なくないのかもしれません。また、愛しい家族や弟妹などを捉えた作品が散見され、心の慈しみ、と言いましょうか、優しい眼差しも感じました。とても甲乙つけがたい力作ぞろいでした。
自分の心に、あるいは、家族や友人の心に、お互いに響き合うような楽しい瞬間を大切にしながら、ぜひとも写真を撮り続けていただけたら、と思いました。
西日本新聞写真部 岩崎拓郎
- 開催日時
- 2025年2月1日㈯~2025年2月20日㈭
9時~20時 ※最終日は15時迄
- 会場
- 城南市民センター 2階ロビー
- 料金
- 入場無料
- お問い合わせ
- 福岡市立城南市民センター
TEL 092-862-2141
FAX 092-862-2801